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文部科学省の「PTAは義務ではない」という発言が読める調査報告書
【1273】 FJN 2011/05/29(Sun) 16:07
「特定非営利活動法人 教育支援協会」が「平成22年3月15日」に公にした、
  2010年度文部科学省委託事業
  『保護者を中心とした学校・家庭・地域連携強化及び活性化推進事業』
  《PTAを活性化するための調査報告書 /
   特徴あるPTA活動事例集
   〜大人の連携からできることへ〜》
――という報告書のp.40から、<シンポジウム「これからのPTAのあり方」 パネルディスカッション>の1場面をコピペします。
吉田 さて来ました。実はこの話はしなければいけないんです。今日、実は順番としては各
校の取り組みの中で、根底のところで一番の問題は強制参加みたいなイメージになっ
ていたらなかなかできないよねというここのところをちゃんとしないと、今言われる
ようなやるのが当たり前みたいな形になってきて、そのことがある種の悲劇を生んで
いるということは実は今回の調査の中でもいろんな形で出てきました。

寺脇 10 年くらい前までだったら、文部省に問い合わせがあったら、任意であるとは言わな
い。私が初めてそれを言った。文部省に名古屋のおかあさんから電話がいきなりかか
ってきて「なんでPTA って義務なんですか、私は納得がいきません」と言うから私は
「義務じゃあないんですよ」と。誰もそんなこと言わないですよ。それは生涯学習振
興課長の時で10 年くらい前ですね。文部省は言わない。日本PTA 全国協議会ももち
ろん言わない。だって会費収入で成り立っているのだから、できるだけ入ってもらお
うと思っている。当事者ができるだけ入って欲しいと思うのは当然だと思いますよ。
それは文部省が一番客観的にそれが言える立場なんだからそこが言わなきゃ誰も言わ
ないじゃないですか。

吉田 神代さん、現在官僚のご意見をどうぞ。

神代 お気持ちはすごくよく分かるんです。ある意味言っちゃうのは簡単なことで、たとえ
ば今までの文部省のやり方であれば、大臣名で都道府県教育委員会に通知を出して、
PTA は任意参加の団体であることをちゃんと周知徹底するように伝えるのも一つかも
しれない。逆に皆さんにお聞きしたいのですが、そういう形でPTA の組織のあり方が
変わることを本当に望んでおられるかどうかですね。
   ◆報告書が読める《教育支援協会》のサイト――★click here★
   ◆その報告書(全87枚のPDF文書)――★click here★
なお、「PTA 実は入退会自由」という見出しの朝日新聞記事(2010(平成22)年2月21日の紙面)は、この報告書のp.66に載っています(【参考資料 平成22年2月11日付け朝日新聞記事】と書かれていますが)。
また、p.72-p.81には1954(昭和29)年の《小学校「父母と先生の会」(PTA)参考規約》が載っています。

【1274】 とまて 2011/05/29(Sun) 17:33
FJNさん>ご紹介ありがとうございます。この資料が正式に公開されることを首を長くして待ってました。

1.そもそも任意加入なんですよ、と、過去官僚寺脇氏と、現在官僚神代氏が仰っていること。
2.入退会自由が積極的には周知されていなかったこと。

2つの点が、書かれていることが素晴らしいと思います。


【1275】 FJN 2011/05/29(Sun) 19:38
――PTAは義務じゃあない!
――PTAは任意参加の団体!
 「寺」脇さんと「神」代さん・・・仏教と神道・・・いわば神仏連携の事実情報確認コメントですから、大方の日本人ならば、納得し、信じて広報周知せざるを得ないかもしれませんよね!(拍手/合掌/微笑拝礼)!


【1276】 管理人 2011/05/29(Sun) 20:25
投稿者からの依頼により削除しました。

【1279】 ボケの花 2011/05/30(Mon) 09:49
神代課長のご発言、
「逆に皆さんにお聞きしたいのですが、そういう形でPTA の組織のあり方が変わることを本当に望んでおられるかどうかですね。」

望んでます、望んでます、すんごく望んでるってば!!!

ついでにいうと、PTAなんぞイラねーっての!!

我が居住区の多く公立小では、教育報告会ってのがあります。
1年間学習指導要項に基づいてこれをやりました。
指導要項以外の学習活動ではこれをやりました。
これだけの成果があると思われます。
その結果は、区の学力調査・教育調査の数値のこの部分です。
これをやるのに1年に1回2時間です。
年間の学校教育活動を報告するのに、たった2時間。

保護者会は年3回、各回30〜40分。
個人面談は年2回、一人当たり10分程度です。

児童一人一人への細やかな対応なんていうものは、とっくに望んでおりませんが、学校・教員の本来の仕事や存在感を示す場所や時間まで、任意の活動に邪魔されているのなら、排除有るべしです。

PTAや「新しい公共」や学校支援本部が学校・教員の負担を軽減しているか、学校教育に何らかの寄与をしているかといえば、「NO」と断言できます。学校として保護者としてやらなならん基本業務が山積しているのです。

まずは日Pの指導から。
認可対象の社団法人相手ならできるんじゃないの。
早いとこ、通達出してよ、文部科学省さん。


【1280】 猫紫紺 2011/05/30(Mon) 14:28
FJNさん>ありがとうございます!!
寺脇氏が、PTAが任意団体だというのは「1+1が2と同じくらい、地球が回っているのと同じくらいの事実」と発言されたシンポジウムの報告書ですね!!

それと、署名「PTAの入退会自由に関する要望書」★click here★にも引用させて頂いた「川端裕人氏が「強制のあるところにボランティアの花は咲かない」」とのご発言があったとか。

PTAに強制、いりません。


【1281】 FJN 2011/05/30(Mon) 18:12
この報告書を【ボランティア】【花】【咲】で見ると3回の発言が読めます。
1回目は、まず川端さんが、こう言っています。
ニュージーランドに行って、半年住んでまいりまして、よその国の保護者スクールコミュニティ事情みたいなものを見たら、強制のないところにはボランティアが花咲くという実例を本当にたくさん見てきました。

趣旨は「強制のないところにはボランティアが花咲くという実例をたくさん見た」――だと思います。
つまり「咲く」という言い方なんです。

2回目は、川端発言の後で、司会の吉田さんが、こういう言い方をします。
強制、義務にボランティアの花は咲かないっていうのは世界共通。これはまちがいないですね。

ここで、花が「咲かない」という言い回しになるんです。
その後、3回目も司会の吉田さんが、やはり「咲かない」という言い方をします。
PTAの大きな問題は、先程どなたか言われた強制とかでやっているとボランティアの花は咲かない、いつまでもいやいややっている人がいて、嫌な思いもしながらということもある。

この後、幾つかの「PTA」から「活性化の実例」が紹介されました。いわば「花が咲いている」とも見なされる活動の紹介です。そして、その幾つかの「PTA」が「強制系」だったとしたら、吉田さんの「(強制・義務にボランティアの)花は咲かない」といった2度の発言は、それら諸活動例を、何だか予告的に「(世界標準だと)あだ花」と評している感じもして、私は少々面白い印象を持ちました(笑)。

寺脇さんは「PTAは任意参加である」といった論脈で【1+1=2】や【地球の自転・公転】を例に挙げて「任意だという事実」を言っている感じです。
その箇所を、【1273】のコピペと一部ダブらせてコピペします(今回は発言者の苗字の後に「●」を置きました)。
神代●お気持ちはすごくよく分かるんです。ある意味言っちゃうのは簡単なことで、たとえば今までの文部省のやり方であれば、大臣名で都道府県教育委員会に通知を出して、PTAは任意参加の団体であることをちゃんと周知徹底するように伝えるのも一つかもしれない。逆に皆さんにお聞きしたいのですが、そういう形でPTAの組織のあり方が変わることを本当に望んでおられるかどうかですね。

吉田●全員の方にご意見をお聞きします。任意参加なんだということをちゃんとはっきり通知して、そこからそれによってものすごく組織率が下がったりいろいろな問題が起ころうが、まずはそのことをやった方がいいと思う方は黄色、そうじゃない方は緑を上げてください。
(会場、緑と黄色のカードをあげる)
ありがとうございます。およそ見てる限りちょっと黄色が多いけれど、緑も半分くらいですね。どうですか?神代さん。

神代●やっぱり迷うところですね。皆さんの意見も分かれる。私としても迷うところですね。

寺脇●迷うもなにもないところ。任意か任意でないかといえば任意だという事実があるわけだから、地球が回っているとか1+1が2だと同じことなんだから、そこで迷うってことはおかしい。だけど発表することに迷うってことはよく分かります。当然、そんなことを言ったらうるさい人たちがいるわけだよ。うるさい人たちっていうのは政治家とか保守的な人たちが、そんなこというからPTAにみんな行かなくなるんだ、つまり任意だってことはPTAに入らなくてもいいと文科省が言ったという話になることが辛い。しかし事実は事実なんだから、それは「なんとか通知」とか出したらそれはおかしいけれど、キャンペーンをはるってことはできるはず。文科省ができないのであれば、私がはってもいいですけどね。(笑)

会場にいて緑/黄色のカードで意思表示した方々の多くが「PTA役員系」だったことを考えると、「ちょっと黄色が多いけれど、緑も半分くらい」という結果は、私なりに【怖い】です(苦笑)。
このシンポは昨年の2.11に開催されました。
その記録を今年の3.11を経た後に報告書に掲載された形で読むと、私が当時の「PTA役員系の方々」に感じる【怖さ】は、「メルトダウンの可能性を超遅めに公表したことを許容してしまう方々」に感じる【怖さ】に近似しております(自嘲)。


【1288】 ボケの花 2011/05/31(Tue) 16:59
★click here★

FJNさんの感じられた【怖さ】が行き着く先かも、です。


【1289】 FJN 2011/05/31(Tue) 20:43
ふうむ、これ↓ですね?
◆産経新聞《ネットで大論争に…白い「耳なしウサギ」は本当にいた》――★click here★


【1291】 森の熊さん 2011/06/01(Wed) 09:37
私の今の役員さんのグループでも、「人の周知はやったほうがいいけど、それやると、本当にその後が大変なんだよね。私自身が面倒見切れない立場だから、いえないのよね。」という意見が多かったです。役員やってる(今)お母さんたちとは「任意だし、なくてもいいけど、近所の学校との連携、地域とのかかわりを簡単にできるから、PTAなくさない方向がいいんじゃないか(自校が周りと比べてかなり小規模ということで)」という意見で合意みている感じです。もちろん役員でないお母さんたちの意見も聞いてみるいい時期だとは思います。

会員が減って、会費がなくて困るかも?というような消極的な意見はなかったです。みんなが「なくてもいいし、自分たちで保護者会立てて頑張ろうという方向になるなら、それでいい」という感じです。(困る理由はない)最終的になんで困るかと言えば、学校の備品や設備に違法にPTAから拠出してるからではないしょうか?
幸い、我が校は「無理強い」地獄な雰囲気もなく、小規模だから、会計の規模も小さいので、こんなゆるゆるな意見言ってられるんだとおもいますが・・・。(「東電発表兄弟」にはなりたくないですが)

「文科省が任意だと言った」=「文科省がPTAに入らなくていいと言った」というのもおかしな話です。
「任意だ」=「入っても、入らなくてもいい」だと思います。「自らの意思で決定する」ということですよね。PTAに何らかの意味があると思っているお父さんが、「仕事でPTAの実際の活動にはなかなか参加できないけれども、会員になて会費は払います。」ということがないとは限らないので。極論へ行かないように各PTAが調整していくのではないでしょうか。(その調整が大変で腰がひけてるのでは?)

結局、どうしてこういう報告書がどんどん降りてこないの?どんどんほしいです、こういうの。私今度役員になったので、区Pで話せる機会が一回だけあるんです。(新役員の研修会みたいなものがあるんです。あ、それと、もう一回総会であるかな?)会の前に読めてよかったです。本当に感謝です!!!


【1292】 FJN 2011/06/01(Wed) 12:18
ウェブで公開されると、どんどんダウンロードできますし、次いでどんどん印刷できますから、それをコピーしてどんどん広めることができます。
この報告書には、そうやって広まるエナジーがあるかもしれません(微笑)。

なお、報告書のp.58で、シンポジウムのパネラーの1人、文部科学省の生涯学習政策局の社会教育課の神代課長(2010年2月11日(木)現在)が、以下のような発言をしています。
・・・私は往年のヒットソング《黒の舟歌》の出だし、
   「♪男と女の間には深くて暗い川がある…♪」
という歌詞を思い出しました(苦笑)。

神代●任意か強制かについて実は男女間で大きく意識の差があって、お母さんほど強制だと思っていらして、お父さんはとっくの昔にこんなの任意に決まってんじゃん、というふうに私を含めて絶対に思っているわけですよね。このあたりの男女間の認識のギャップをどう埋めていくかという点もこれからの課題かなと思っています。

・・・今は亡きキヨシローの、
   「愛し合ってるかい?」
という呼びかけも思い出しました(笑)。
愛の形は千差万別でかまわないのに、【PTA参加は任意か強制か】に関する愛の形とかに限っては、どことなく一様性が感じられて面白きもい――と私は思います。

なおなお、社会教育課長は引き続き次の発言をしました。

神代●最後に現場で大変ご苦労されている方々の貴重な話をお聞きすることができて、大変有意義だったと思います。感謝申し上げたいと思います。文科省としては少なくとも教育委員会の職員と校長に対しては、PTAは任意加入だということをきっちり広めるために一歩でも二歩でも努力したいと思います。ありがとうございました。

「文科省としては少なくとも教育委員会の職員と校長に対しては、PTAは任意加入だということをきっちり広めるために一歩でも二歩でも努力したい」という発言は、このシンポジウムのハイライトの1つだと思われます。


【1294】 ボケの花 2011/06/01(Wed) 13:56
神代●このあたりの男女間の認識のギャップをどう埋めていくかという点もこれからの課題かなと思っています。

とりあえず、「会員になることができる者は世帯主である保護者と教員に限る」あたりはいかがでしょう。
(まだこの方担当課長でしたっけ?)
入会されるなら、会費納入の担保にもできましょう。
なによりも、子どもの入学にあたり「保護者」として役所学校に届け出ている者は「世帯主」だと思います。
正式に保護者として届け出て居ない「母親など」をPTAに据えようとするから、尚のこと責任感に乏しく、おかしなことになると考えますが、どんなものでしょう。



【1296】 FJN 2011/06/01(Wed) 14:14
 > (まだこの方担当課長でしたっけ?)
文部科学省の生涯学習政策局の社会教育課長は、昨年の7月ごろ男性から女性に交代した模様です。
  ◆文部科学省の幹部名簿――★click here★
単体の「PTA」の会則/規約に、
   「会員になることができる者は世帯主である保護者と教員に限る」
――と明記するのは面白いかもしれませんね。


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