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スクールコンプライアンス
【3524】 fqk 2013/07/16(Tue) 10:41
 PTA問題がサクッと解決しない根本原因のひとつに、スクールコンプライアンスがあるではないかと思うに至りました。
 長野県教委に訊ねると、校長会等で「PTAはあくまで任意」と指導していると言います。ところが、検証はしていない。「紙で入会届取らないと処分」ともなっていない。言いっぱなし。校長をイジメろ、と言いたいわけではなく、そうした裏付け(きちんとしないと私が処罰されるんです)がないと、校長がジモト勢力に対抗できないことぐらい県教委だって分かっているだろうに、ということです。

 これは、PTA入会問題に限ったことではないようです。
 PTAから、また、地元の交通安全協会や信用金庫等から新入児童への、名札や反射板やランドセルカバー、置き傘等の「寄付」は、習慣的継続的であり、学校で取りまとめているからには、地財法と市町村の財務規則的にかなりグレーです。
 PTAから学校へのお金の寄付も、相当にグレーです。
 ヨモギ集めはもっと黒に近いグレーです。各家庭にヨモギの芽を集めさせ、京都の業者に売って部活動等の資金にする、というもので、主催PTA、でも、各クラスで教員が集荷する、その際、「何々君は何Kg」と公表しちゃう。税外負担の強制でなくてなんでしょう。
 こうしたことも県教委は把握していて校長会等で(以下略)ですが、サクッと根絶とならない。

 もっとひどいコンプライアンス違反も根絶となっていないのですから、当然なのかもしれません。
 たとえば、児童会等で、ベルマークやエコキャップのような特定団体への寄付活動をすることを「地方公務員たる教員が指導」しているのは、地方公務員法的にマズイ。市町村の商工会婦人部なんかが学校内でベルマーク活動をするのを校長が認めちゃうのもマズイ。
 夏休み前に、学校から、特定の業者の工作キットちらしが配布され、学校で注文を取りまとめる、のなんてとってもマズイ。
 宿題もマズイ。法的根拠なしに、保護者たる国民に対して、子どもに宿題をやらせて学校に提出せしめる、という義務を課してしまっているわけです。グレーじゃなくて真っ黒。税務署員が同じことやったら大騒ぎになるはず。なのに、何故か放置されている。
 登下校時刻等を市町村が学校管理規則等で決めているのもマズイ。通常、学校管理規則の根拠とされる地方教育行政の組織及び運営に関する法律33条では実はいわゆる「業間」については触れていない、「その他」と解したくても、保護者の義務への係わりがより弱い他の事項について具体的な定めがあるので、苦しい(学校教育法施行規則60条は授業の終始時刻のみ)。
 暴行や障害を「体罰」とか「熱心なあまりの行き過ぎた指導」なんて言い替えて平然としていられるのも、同様な治外法権意識があるからではないか。
 本来なら自主的に是正されるべきだったわけで、せめてコンプライアンスがやかましくなった時に是正されるべきだったわけで、それなのに放置されている現状を鑑みると、「たかがPTA入会問題」が進まないのも理解できるような気がしています。
 逆に言えば、PTA問題より深刻な法律違反をテコにしてコンプライアンスをウルサク言って改善されれば、PTA問題は相当程度、自動的に解決しそうな気もするのです。

【3527】 湖岸のA 2013/07/16(Tue) 23:21
憲法学者の木村草太氏提唱の「違法PTA」と対をなす言葉として「スクールコンプライアンス」を使っていくことも、一つのアイデアだと思いました。

学校は治外法権ではないということを言い続けることで、治外法権下と誤解していた現場でしか職業体験をもたない人々への、重要なメッセージになると思います。(誤字を修正しました)


【3528】 ボケの花 2013/07/17(Wed) 10:33
警察・消防・税務署>>>>>>>>事務系公務員>>>>>>>>>教育職公務員。

こんくらい「社会人になったことのない人=学校の先生」だから、道のりは長いですよ。
まず「コンプライアンス」って言葉を理解しないもの。


【3529】 とり子 2013/07/17(Wed) 19:22
>暴行や障害を「体罰」とか「熱心なあまりの行き過ぎた指導」なんて言い替えて平然としていられる

学校は、確かに 今現在は、治外法権になっていると思います。全然 外部監査もチェックも無く 自浄作用も起こりようがない場所になってしまってます。

>宿題もマズイ。法的根拠なしに、保護者たる国民に対して、子どもに宿題をやらせて学校に提出せしめる、
>という義務を課してしまっているわけです。グレーじゃなくて真っ黒。

そうなのですね。まあ、宿題くらいはカワイイもの、のような気もしますが。もっと深刻な問題 たくさんありますものね。

>PTA問題より深刻な法律違反をテコにしてコンプライアンスをウルサク言って改善されれば、
>PTA問題は相当程度、自動的に解決しそうな気もするのです。

うーん、そうなるかな。可能性はありそうですね。学校は確かに、たくさん問題を抱えてる。具体的に何が法令違反になるか、ちょっと不案内なのですが、ウルサク言っていく行動力と根気が必要ですね。今、学校は「聖職」「聖域」となっちゃってますからね。やはり、明らかな法令違反を指摘される経験をたくさんしないとダメかもしれないですね。

なまぬるい意見ですみません。ぜひコメントしたかったのですが、ちょっとうまい事 頭が働いていなくて・・・。
【-_-;】


【3540】 さとう 2013/08/01(Thu) 15:58
みなさま、こんにちは。はじめまして。

法律の専攻者としては、法治国家の内部に治外法権や聖域があること事態、違法な状態と言わざるを得ません。

学校が聖域や治外法権となっている背景には、内部と外部、共に問題の原因があると思われます。

内部の問題は、狭い共同社会によくみられる、外部を排除する傾向と、権威を祭り上げてしまうというものです。
これは、コンプライアンスの大きな妨げとなります。

外部の問題としては、こういう組織に関しては、「部分社会の合理性」という、裁判所が自ら作り出した治外法権の問題もあります。
基本的に、組織団体の内部事項は、やりたい放題だという事で、こういう状態の是正は、法律によるしかないものです。

そのため、私としては外部の第三者による評価で、聖域や治外法権に切り込む事は重要だと思います。

最近も、イジメ自殺に関し橿原市が、遺族の要望を無視し、あからさまに、自分達の利害関係者で調査委員会を作りました。

この件には続報もありますが、こういう事をする組織には、内部調査をする資格はないです。
徹底的に、外部の調査で、膿を出すようなシステムにすべきでしょう。


【3541】 とり子 2013/08/01(Thu) 17:39
あ、さとうさんだ。こんにちは〜。(^_^)

>法治国家の内部に治外法権や聖域があること事態、違法な状態と言わざるを得ません。

いや、ほんとにね、セミクロにも最近書いたけど、違法PTAはもちろん 家庭と学校は なかなか警察も入れない聖域ですよね。

>外部を排除する傾向と、権威を祭り上げてしまうというもの

あるある。ありがちー。

>こういう状態の是正は、法律によるしかないものです。

PTAも学校も(家庭もだが)、法律遵守は当たり前、という常識を取り戻した方がいいですよね。なんかねえ、その中にいると「法律など持ち出すのは、片腹痛いわ。」って感覚になっちゃうのよね。なんとかしてよ、ほんとに。


【3553】 fqk 2013/08/08(Thu) 11:02
みなさま、コメントありがとうございます。
スクールコンプライアンスが梃子として(PTA正常化にも)有効な理由として、
「公務員が、直接」
行為する、という点があると考えています。
PTAは民間団体ですから・・・社会教育課と学校教育課とで所轄が違うので・・・といった言い訳を排除できるわけですし、現状は、行政に有利な侵害留保説を採る場合でさえ憲法の明文規定があるからには真っ黒に近いではないか! と言えるわけですし。

この関連で、ナイフを持ってきた児童を殴って退職した校長のケースに注目しています。
本来は、公務員なのですから、平等性や連続性の観点からも、また法律論からも、校長が個人的な判断を許されるのは法令に定められた範囲なのですから、学校教育法11条(おわびH19年の通知)、同35条(およびH13年の通知)に従って粛々と出席停止等の措置を執るべきで、体罰は行うべきでなかった、のは当然です。
他方で、元校長の個人的な感情等に配慮する論も見受けられます。
文科省がどのような舵取りを試みるのか楽しみなのです。
公教育は「公」であって、「法は家庭には入らず」の拡大解釈はダメですよ、と明言できるのか。

公というのなら日本には良いお手本がいくつもあります。
(歴史的な名判断を引き合いに出しては元校長に気の毒ですが、法の原則や慣習海洋法の集合体でなく明文化された根拠を与えられていた有利があるので敢えて比較しますが)たとえば大津事件に際して司法の独立と罪刑法定主義の原則を世界に示したことや、東郷平八郎のイギリス船撃沈、ネボガトフの白旗「だけ」には反応しなかったことなど。


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