PTA の入退会自由に関する請願書

 PTAは、子どものために全員で奉仕するものだと思われている方が多いのですが、実は義務ではありません。単位PTAの社会的位置づけは、【任意団体】、つまり、ただのサークルです。戦後に、素晴らしい理念を持って創設された運動であるにもかかわらず、その運用面に於いては関係者の人権を無視するなどの弊害が全国的に出ております。

 具体的には、
等々、枚挙に暇がありません。

 教育関係団体を名乗り、学校を活動の場とするにもかかわらず、子どもに真似されたら困るようなことを平気で行っているPTAが多いのが現状です。その主たる原因は、強制加入・自動加入、役員・委員割り当て、仕事量の多さ、が挙げられます。「子どもの為」と称してPTAに巻き込まれることで、子どもが健やかに育つ基盤である家庭が、崩壊する危険すらあるのです。
 社会的要因として、格差、経済的・関係的貧困問題、セーフティネットの穴、ワークライフバランスの問題があり、人口比率の変化から男女共同参画の流れにあります。つまり、PTAに参加できる余裕のある家庭が、年々減少しているのが現状です。そして、一方で、我が子を虐待、学校へ突飛な要求をするなど、心配な親が増えていると言われています。しかし、そのような人たちへのアプローチはPTAではなく、なにか別の方法があるのではないでしょうか。
 
 PTAは、任意団体であり、会員のボランティアで運営されるものです。平成22年2月11日(木)に横浜で行われたシンポジウムで、作家の川端裕人氏が「強制のあるところにボランティアの花は咲かない」と発言されました。わたしたちPTA問題を重要視する一般市民・有志は、次世代の為にねじれた現状を是正したいと切望しています。このために、以下の事柄を要望するものであります。
 なお、このネット署名は、法的な請願書とはなり得ませんが「『要望書』として受付可能」と文科省生涯学習政策局社会教育課から平成22年1月15日に確認が取れました。

【要望事項】

  1. PTAは、自由意志により入退会可能な任意団体であるとの周知を徹底すること
  2. 規約に入退会規定を明記するよう、キャンペーンを行うこと
  3. PTAに参加するのは保護者の「義務」ではなく「機会」だと捉え直すこと、およびこれを入退会自由の規定と共に、規約に明記すること
  4. 上記〔3〕を明記した規約会則等を、PTA入会資格者に、入会手続き前に配布すること
  5. PTAへの入会に当たっては、入会資格者の意思確認を徹底して行うこと
  6. PTA会費は、給食費・教材費等と抱き合わせ徴収をせず、単独徴収を徹底すること。また、寄附上乗せ徴収があれば、これを廃止すること
  7. 学校に通う児童生徒に保護者がPTA会員か非会員かによる区別を設けてはならず、配布物や行事参加の機会を含めいかなるときも一切の差別を禁じること
  8. くじ引き・ポイント制等による役職の無理強いは行わないこと。
  9. PTAから、保護者会機能、後援会機能を分離し、PTAが本来持つ社会教育関係団体としての役割を果たせるよう、あるべき姿を整理すること
  10. 学校予算とPTA予算の区分けを図り、収入源や使途の規範を整備し、これを公開すること
  11. 国際的に貧しい教育予算ならびに地方格差の問題が、PTA会費寄附金等に反映しているため、特に学校への金品の寄附については、全国の実態を把握した上でルールを明確にすること
  12. 単位PTAは教師と保護者が感じている学校教育現場の問題をとりまとめ、解決できることは現場で解決し、そうでないことは教育条件の整備を教育委員会に要望していくこと
  13. 日Pは、全国のPTAをとりまとめている公益法人であることを自覚し、保護者の苦悩や問題を単位PTAの問題として放置せず、法律や社会通念に照らした問題解決事例を蓄積し、これを公開すること
  14. 日Pは、その収入源や使途を明らかにした財務諸表を公開すること
  15. 日Pは、会長その他、人事決定の会議の議事録を公開すること
  16. 日P、全高Pの法人形態を、会費収入を経営基盤とする社団法人から、基本財産を経営基盤とし運用財産で事業を運営する財団法人に変更すること
以上
参考法規等:
内閣府、文部科学省 御中

素晴らしいPTAと修羅場らしいPTA(Think! PTA!)署名チーム
署名受付期間:2010/5/15〜2012/5/11

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